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Designer: モーエンス・コッホ

Mogens Koch について

モーエンス・コッホ|Mogens Koch(1898-1992)

歴史上最も偉大なフォールディングチェアをデザイン。

1898年デンマーク・コペンハーゲン生まれ。
1921年王立美術大学建築学科を卒業。卒業後からの9年間を建築家カール・ピーターセンやコーア・クリントのもとで働く。ここでコーア・クリントのデザインについての考え方に、強く影響される。1934年自身の事務所を設立。39年から母校の建築科で教鞭をとりながら、ルド・ラスムセン社やインテルナ社から様々な機能を持った家具をデザインし、数多くの名作を世に送り出している。また、1956年からはマサチューセッツ工科大学の、1962年には東京の産業工芸試験所の客員教授でもあった。

コーア・クリントに多大な影響を受けたとされる彼の作品には、モジュールを持つ棚や、ユニークな構造を持つ折りたたみ椅子など、建築家らしい発想の優れたデザインが多い。
特に1932年に発表されたMKフォールディングチェアはフォールディングチェアの歴史上、最も偉大な作品であると言われている。コーア・クリントの「サファリチェア」にインスパイアされデザインされたこの椅子は、当時、あまりにも斬新なデザインだったために商品化に至らなかったが、1960年に初めて商品化された後は、小住宅向けのコンペで優勝し、北欧のみならず世界中から大きな賞賛を得た。70年以上経っても古さを感じさせない、タイムレスなデザインで現在でもファンを魅了し続けている。

現在は同じデザインの縮小版、グランドチャイルドチェアやスツール、テーブル、そしてこの椅子専用のラック等も商品化されている。

代表作:

MKチェア(フォールディングチェア)Rud Rasmussen's Snedkerier

 

モーエンス・コッホ|Mogens Koch のこぼれ話

コッホが招聘された日本の産業工芸試験所って??

1962年(昭和37年)、コッホはインダストリアル・デザインの指導のため日本の産業工芸試験所に招かれていました。
この「産業工芸試験所」とは、一体何でしょう?
実は、現在の独立行政法人「産業技術研究所」の前身である「工業技術院」に属した研究所のひとつで、
日本初の国立のデザイン指導機関だったのです。
1950年代まで、ほとんどの日本企業(とくに製造業)には、専門のデザイン部門がなく、
当時、産業工芸試験所は、東芝やソニーからもデザインの委託を受けていたのです。
著名なデザイナーを海外より招聘し、企業のデザイン部門をはじめとするデザイン関係者を実地に指導する場を積極的に設けており、
その指導者の一人としてコッホも招かれていました。
この産業工芸研究所によって、工芸と呼ばれた職人の技術はデザインという新しい基準に応用され、
日本のデザイン・工芸の歴史は大きく発展しいったのです。
コッホも日本のデザインの歴史に欠かせない人物のうちの一人だったんですね。